⑤ 簀(す)
手漉き和紙は簀桁(すけた)という用具を使ってつくられる。繊細な竹の簾のような簀を、桁にはめて使う。それぞれ作る紙の大きさにあわせて作られている。
簀は国産の真竹を極細の竹ひごに加工し、強じんな絹糸使って編まれており、一定間隔で糸の締まり具合を均一にする。萱(かや)ひごを使った簀もある。絹糸は、簀のために作られたものを業者から購入して使用する。一部の産地の簀では絹糸の代わりにナイロン糸も使用されている。竹ひごは漉く紙の種類によって太さが異なる。
桁は、簀を取り付けるもので、木目のよく通ったひのき材を使い狂いが生じないように、また原料をくみ込んだときに水平になるように、わずかに山形に湾曲させてつくられており、軽くて丈夫、水の中で狂いがないなど独自の製作技術が求められる。簀と桁の製作は、同じ職人が両方を製作する場合が多いが、それぞれ別の職人によって製作される場合もある。
図表1-28 簀桁(すけた)
(Awagami Factory提供)

図表1-29 簀
(森島和紙用具工房提供)

図表1-30 簀の製作風景/桁と金具
