6.調査結果のまとめと課題の検討
6-1.原材料・ 用具の供給・ 調達の状況と問題点(まとめ)
◆伝統的工芸品産業における需要の減少により、それを支える生産基盤関連の業者や人材が今も徐々に減少している。
◆生産基盤に関わる人材は、全体的にみて、高齢化と後継者難に直面している。その結果、生産基盤の生産力に影響を与え、調達量の確保が難しくなっている分野も出てきている。
【例】竹、麻糸、漆、和紙原料など
◆元々、伝統的工芸品の生産基盤に関わる産業は、大きな産業ではなかったが、伝統的工芸品産業の需要低下とともに規模が縮小し、現状では生産業者・ 人材が特定できるほどになっているものも少なくない。
【例】竹筬、手織機、蒔絵筆、漆刷毛、簀桁など
◆生産基盤に関わる業者においては、経営基盤が弱体化している企業が多く、兼業などによって生計を立てている企業が少なくない。
【例】麻糸(生産農家)、和紙原料(生産農家)、漆(精製業者)、蒔絵筆、漆刷毛など
◆伝統的工芸品に関わる用具の製作者は、伝統的工芸品産業と一心同体の関係にある。伝統的工芸品産業の需要減少とともに、数が減少し続けている。用具の製作には高度な技術や熟練を求められるものが少なくないことから、一端途絶えると復活が大変である。
【例】竹筬
◆現在は生産基盤の調達において深刻な状況にある産地はないが、需要低迷が長期化したり、現在よりもさらに需要が減退したりした場合、地域の生産基盤を支えていた業者や製作者に大きな打撃を与える可能性がある。
(1)原材料
原材料-1 陶土
品目 |
まとめ |
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■資源の状況 |
・ 使用される原土はほぼ国産。資源的には豊富な資源を有する産地は、瀬戸・ 岐阜等の蛙目・ 木節粘土、天草陶石、花坂陶石等と少ない。 ・ 伝統的陶器に使用される原土の埋蔵量は豊富ではないものの、現状では枯渇化に直面していない。 |
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■供給に関わる業者・人材 |
・ 原土採掘業者(採掘権者)、原土の精製業者、製土業者 |
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■供給の状況 |
・ 現状では、需要に応じて陶土が供給されている状況にある。 ・ 比較的大きな産地では、製土業者等によって窯元に供給されているが、小さな産地では、窯元が採掘から製土までを一貫して行っている。 ・ 地方には家内手工業的な事業を行っている小さな粘土鉱山が幾つもあり、採掘量が減少や、採算とれなければすぐ閉山する。 |
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■産地における調達の状況 |
・ どの産地も需要量を調達している。 |
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■問題点 |
供給側 |
・ 新たな資源埋蔵地域の確保が宅地化、土地規制等で困難な状況が生じている。 ・ 採掘量の減少等に伴う収益悪化、高齢化と後継者難等により、採掘権者、製土業者が減少。 |
産地 |
・ 今後の陶土の調達量に関し減少を懸念 信楽焼、大谷焼、丹波立杭焼、唐津焼、小代焼、薩摩焼 ・ 陶土の調達コストが上昇している 大堀相馬焼、四日市萬古焼、備前焼 |
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陶土に関する記事一覧
原材料-2 竹
品目 |
まとめ |
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■資源の状況 |
・ 国内の竹は、放置林が増え、生産竹林が減少傾向にある。 |
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■供給に関わる業者・人材 |
・ 伐採人、仲買人、製竹業者、輸入原料商 |
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■供給の状況 |
・ わが国の生産量は減少しており、国産竹の供給量は減少傾向。 ・ 生産人材の減少により、供給業者によっては供給力不足が生じている。 |
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■産地における調達の状況 |
・ 主に地元、産地近くの竹林から調達。筆、扇子等の竹工品以外の分野は国産から輸入竹にシフト。 ・ 産地が求める品質の竹材を、充分に確保出来ていない産地が多くある。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 山元の高齢化により放置竹林が増え、生産竹林の面積が減少。 ・ 切り手や仲買人が高齢化し、後継者難から数が減少。 ・ 竹材需要の減少により、伐採人や製竹業者が減少、生産・ 供給力が低下。 ・ 真竹の主要な需要先は造園・ 建築等の分野であり、伝統的工芸品の需要に対応して生産体制の構築は難しい。 |
産地 |
・ 原材料の採取・ 育成人材の不足により原材料の確保が困難となっている 真竹(駿河竹千筋細工、別府竹細工等)、孟宗竹(駿河竹千筋細工、八女提灯)、各種竹(熊野筆)、淡竹(高山茶筌) ・ 天然資源の枯渇により原材料の入手が困難(房州うちわ、江戸和竿、高山茶筌) ・ 調達コストの増加により原材料の入手が困難(奈良筆) ・ 品質(サイズ、傷、粘り等)の低下(京扇子うちわ) |
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竹に関する記事一覧
原材料-3 麻糸(苧麻糸)
品目 |
まとめ |
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■資源の状況 |
・ 苧麻(からむし)の栽培地は、福島県昭和村、沖縄の宮古島、石垣島等。栽培農家は減少傾向にある。 |
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■供給に関わる業者・人材 |
・ 栽培農家、苧引きする人、苧績みする人 |
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■供給の状況 |
・ 昭和村の原麻は、越後上布・ 小千谷縮に供給される他、地元でも消費 ・ 沖縄で栽培された苧麻(からむし)は、地元の織物に使用。 ・ 苧麻(からむし)の原麻の生産に関しては、供給不足の状況にない。 |
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■産地における調達の状況 |
・ 手績みの苧麻糸に関しては、手績み手の不足等により細い手績糸の供給力が低下している。 ・ ラミー紡績糸に関しては、フィリピン産、マレーシア産、中国産の原麻を輸入、紡績加工して調達している。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 手績み糸の担い手は全体的に高齢化が進み、後継者育成の立ち後れにより数が減少。細い糸を紡げる中高年熟練者が少なくなっている。 ・ 紡績糸に関しては、品質の低下、価格の上昇が問題となっている。 |
産地 |
・ 沖縄では細い手績み糸の必要量を確保出来ない状況 手績みの苧麻糸(宮古上布、八重山上布) ・ 輸入するラミー原麻の品質が低下、コストも上昇 ラミーの紡績糸(小千谷縮) |
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麻糸(苧麻糸)に関する記事一覧
原材料-4 漆
品目 |
まとめ |
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■資源の状況 |
・ 漆生産地は、岩手、茨城、新潟、栃木、福島、青森、岡山、徳島、石川、山形、京都等の府県。 ・ 生産組合として漆原木の管理をしているのは、岩手県浄法寺と茨城県大子町。民有の漆原木は絶滅に近い状況 |
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■供給に関わる業者・人材 |
・ 漆掻き人、集荷業者(仲買人)、漆精製販売業者、輸入原料商 |
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■供給の状況 |
・ 消費量の99%を中国等の輸入漆に依存、国産は1%程度。国産漆の約60%を岩手県浄法寺が供給 ・ 生産地の供給力不足、神社・ 仏閣の修復用途等により国産漆は供給不足の状況 |
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■産地における調達の状況 |
・ 中国漆の調達により、調達量に関してはほとんど問題が生じていない。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 中国産漆の輸入に依存し、国内での漆樹の植林や採漆業が衰退 ・ 漆掻き専業では生計が成り立たず、漆掻き人の高齢化と後継者難等が進行、生産人材が不足している状況。 ・ 中国産漆は、労働者の都市への流出、自然環境保護等による生産者減少等により、価格が上昇、品質も低下 |
産地 |
<国産漆> ・ 原材料の採取・ 育成人材の不足により原材料の確保が困難(鎌倉彫、京仏壇仏具、松本家具) ・ 天然資源の枯渇により原材料の入手が困難(金沢仏壇) <輸入漆> ・ 調達している漆の品質が低下(小田原漆器、山形仏壇、岩谷堂箪笥) ・ コストの上昇(越前漆器) |
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漆に関する記事一覧
原材料-5 和紙原料
品目 |
まとめ |
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■資源の状況 |
・ 国産楮は、東北から九州に至る広範囲な地域で生産、生産の中心地域は高知県と茨城県。高知県は国産楮の40%~45%を生産。 |
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■供給に関わる業者・人材 |
・ 栽培・ 採取農家、皮はぎする人、原料商(国産和紙原料の販売、和紙原料の輸入) |
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■供給の状況 |
・ 楮消費量の70%以上をフィリピン、タイ、中国等の輸入楮に依存。 ・ 国産原料は、栽培・ 加工に関わる人の高齢化、減少により生産量は減少傾向。今後生産・ 供給量が増える可能性はほとんどない。 |
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■産地における調達の状況 |
・ 国産楮の生産量が減少していることから、一部の和紙産地では、調達不足が生じている。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 楮の採取、皮剥ぎはきつい仕事であるが、年間収入は非常に少ないため、後継者がいない。そのため、楮の採取・ 加工農家は高齢化が進んでいる。 ・ 流通に関わる人(原料商)も後継者不足による高齢化が進んでおり、業者数がさらに減少する可能性が高い。 ・ 国産楮の生産量減少、価格高騰により、タイ等の輸入楮が増え、和紙の品質が低下(国産楮は、輸入楮と比較して、生産コストが10倍以上)。 |
産地 |
・ 和紙産地では国産楮の確保難となっている。 越前和紙、石州和紙、土佐和紙 ・ 輸入楮の増加による和紙原料の品質が低下 大洲和紙、土佐和紙 |
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和紙原料(楮、三椏、雁皮)に関する記事一覧
(2)用具
用具-1 織機
品目 |
まとめ |
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■供給に関わる業者・人材 ・ 原材料 |
・ 大工、手織機メーカー、機械織機メーカー、機料品店、鉄工所 |
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■供給の状況 |
・ 織物産地に集積し、織屋を支えていた大工、手織機業者、機良品店、鉄工所などが減少し、多くの産地で部品の供給、メンテナンス体制が弱体化している。 ・ 業者向け手織機のメーカーは数社程度に減少した。 |
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■産地における調達の状況 |
・ 手織機では、製作業者の減少により、部品の調達が厳しくなっており、在庫、リサイクル品による調達でしのぐケースが増えている。 ・ 機械織機においては、メーカーによる部品メンテナンスの中止、伝産地向け機種の生産中止などが進行している。 |
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■問題点
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供給側 |
<手織機> ・ 伝統的織物産業を支えていた機料品店、機部品製作者、大工、鉄工所などの生産業者、人材が大幅に減少し、地域の生産基盤が弱体化している。 <機械織機> ・ 繊維機械は、需要に応じた機種へと製品転換が行われており、伝産地向けの機種は生産中止が増えている。これら伝産地向け機械織機の生産維持のためには、10台、20台といったロット数の確保が必要。 |
産地 |
・ 手織機や部品の調達が困難になっている。 織機など機材(久米島)、部品全般(久留米絣)、織機(小千谷紬) ・ 機械織機の新規調達や部品調達が困難となっている。既に調達が困難な織機も出てきている。 博多織、西陣織等 |
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織機に関する記事一覧
用具-2 筬
品目 |
まとめ |
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■供給に関わる業者・人材 ・ 原材料 |
・ 竹筬用竹材業者、竹筬羽の製作者、竹筬屋(竹筬羽の組立) |
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■供給の状況 |
・ 岐阜が竹筬羽の供給拠点であったが、職人の高齢化による廃業、死亡などにより、竹筬羽製造が出来なくなり、竹筬の生産が途絶えた状況。また、竹筬羽を組み立てる職人も1人だけとなった。 ・ 織物関連業者による在庫の販売も行われている。 ・ 竹筬研究会のメンバーによる試作品の供給が始まっている。 |
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■産地における調達の状況 |
・ 産地の組合や組合員が保有する在庫の利用、リサイクル品の利用等によって調達が行われている。 ・ 一部の産地では、中国から輸入された竹筬を利用している。 ・ 金筬への代替化で対応している産地もある。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 竹筬羽の製作には、高度の技術と経験が要求され、一人前の職人になるには相当の年月を必要とされるが、現状では製作者に対する生活の保障がない。埋もれた職人の立場に置かれている。 |
産地 |
・ 生産用具の調達先(メーカーや道具屋)の減少 ・ 代替生産用具が進出し、従来の伝統的な生産用具の入手が困難 ・ 生産用具を製作するコストの増加 |
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筬に関する記事一覧
用具-3 筆(蒔絵筆)
品目 |
まとめ |
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■供給に関わる業者・人材 ・ 原材料 |
・ ネズミ、タヌキ等の動物を捕獲する人、ネズミの養殖業者、問屋(各種毛皮の集荷、輸入)、蒔絵筆製作者、人工筆メーカー ・ ネズミ、ネコ、タヌキ等の立ち毛、麻糸 |
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■供給の状況 |
・ 蒔絵筆の製作者は5名程度。主にネコの毛を使用した蒔絵筆が供給されている。極少数であるが、村九商店、久野商店、大野久夫等からネズミを使用した根朱筆も販売されている。また、ぺんてる製の人工蒔絵筆も販売されている。 ・ 年間の供給量は、1000本~3000本 |
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■産地における調達の状況 |
・ 根朱筆に関しては、調達不足の状況にあるが、他の蒔絵筆に関しては、調達に関して特に問題は生じていない。 |
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■問題点
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供給側 |
・ ネズミの毛を安定的に確保出来る先がない。 ・ 動物を捕獲する人が減っている。 ・ 腰の強い筆の製作に欠かせない強い麻糸の入手が困難な状況。 ・ 生産本数の減少、高齢化等により蒔絵筆の製作技術が低下。 ・ 蒔絵筆の製作だけでは生計をたてるのが難しい。 |
産地 |
・ 調達先、製作人材が少なくなっている 金沢漆器、越前漆器、京仏壇 ・ 代替生産用具が進出し、従来の伝統的な生産用具の入手が困難 山中漆器、 ・ 根朱筆は非常に高価である ・ 強さが足りない、毛が抜ける、毛先がそろっていないなど、品質不足の蒔絵筆が昔と比較して多くなっている。 |
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用具-4 刷毛(漆刷毛)
品目 |
まとめ |
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■供給に関わる業者・人材 ・ 原材料 |
・ 漆刷毛製作者、原毛商 ・ 女性の長い毛髪 |
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■供給の状況 |
・ 35年前には6名の漆刷毛製作者がいたが、閉業等により現在は9世泉清吉氏他1名の合計2名に減少した。2名の漆刷毛製作者により、ほぼ全国の需要に対応して漆刷毛を供給している。 |
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■産地における調達の状況 |
・ ほとんどの産地において、必要な刷毛は調達されている。 ・ 一部の産地に必要な特殊な刷毛(ハケ目用刷毛)については、調達が困難となっている。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 日本女性の髪の毛は調達できなくなり、中国女性の毛髪が主に使用されている。最近は、中国女性の毛髪も入手困難になりつつある。 ・ かもじを使用した高品質の漆刷毛は5年以内に供給出来なくなる可能性が高い。 |
産地 |
・ 調達先、製作人材が少なくなっている 秀衡塗、鎌倉彫、越前漆器、名古屋桐箪笥、浄法寺塗 ・ 代替生産用具が進出し、従来の伝統的な生産用具の入手が困難 山中漆器 ・ 組合アンケートでは、「満足できる刷毛は高価、良質の刷毛が少ない、割安な刷毛は当たりはずれがある」等の問題点が指摘されている。 |
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刷毛(漆刷毛)に関する記事一覧
用具-5 簀
品目 |
まとめ |
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■供給に関わる業者・人材 ・ 原材料 |
・ 簀の製作者、桁の製作者 ・ 絹糸の製作者、竹ひごの製作者、金具製作者(鉄工所) |
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■供給の状況 |
・ 簀の製作者は10数名、桁の製作者は4名程度 ・ 若手の製作者は少ないが、全国の需要に対応できる状況にある。 |
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■産地における調達の状況 |
・ 一部の産地で簀の調達で支障を生じているが、現状では大部分の産地では、調達上の問題は生じていない。 ・ ただし、多くの手すき和紙業者は、将来の簀桁の調達に関し不安を抱いている。 ・ 全国手漉和紙用具製作技術保存会(高知県)による活動などにより、技術の保存、供給体制の強化が進められている。 |
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■問題点
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供給側 |
・ 和紙製造者の数は、現在も減少しつづけており、これが用具製作者の生計に大きな影響を与え、用具製作者の廃業、後継者難などの問題を起こしている。この減少に歯止めをかけないと、現在の用具製作者が廃業に追い込まれる可能性がある。 |
産地 |
・ 調達先、製作人材が少なくなっている 美濃和紙、越中和紙、越前和紙、大洲和紙 ・ 一部の産地において、「廃業等による取引相手の減少により調達上の支障」、「調達している簀の品質低下」等を問題視している。 |
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