【竹-3】京扇子に使用される竹の調達(京扇子団扇商工協同組合)
1.原材料の調達
扇子に使用される扇骨は、全体の90%を滋賀県安曇川町の滋賀県扇子工業協同組合から、残り10%を地元の扇骨業者から調達している。安曇川町は、竹の扇骨産地として、全国生産量の90%を生産している。扇骨に京都で絵付けされた和紙を貼って、「京扇子」が完成する。
2.使用される竹材
使用される竹材は、昔は安曇川沿いの良質の竹材が使用されていたが、生産額が増えるに従い材料が不足し、中国、台湾からの輸入竹材の利用が増え、現在では輸入竹材が7割近くを占める。
京扇子全体としては、現状、中国、台湾の竹材の他、島根県、京都丹波地域の竹材が利用されている。国産の竹材は親骨に使用しているが、中骨は輸入竹に頼っている。中国産の竹材価格は上昇している。また、親骨等に使用される島根の竹材も、減少する一方、品質も低下し悩んでいる状況にある。
扇骨に利用される竹の種類としては丹波の真竹が最上とされるが、入手難等から孟宗竹も利用されている。なお、中骨に使用される中国産の竹は桂竹で、真竹の一種であるが日本の真竹とは異なる。丹波の竹は、一時期花が咲いて全滅した。
<補足>
■桂竹について
昭和40年代から50年代にかけて日本のマダケが一斉に開花・枯死した時、本種の竹材が大量に輸入され、マダケの需要をカバーしたという歴史がある。
■扇骨の製作工程
扇骨の製作工程は非常に複雑な手作業になっており、竹材の裁断から仕上げまでは 大体34工程(親骨18工程、中骨16工程)である。 従って一箇所でまとめて作るのでなく数多くの分業になっている。

扇骨の「白干し」
(京扇子団扇商工協同組合へのヒアリング調査より)