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【竹-1】別府竹細工における竹材の調達・利用

(別府竹製品協同組合/大分県竹工芸・訓練支援センター)

 

1.大分県における竹の生産量

・大分県は竹林資源が豊富で、竹林面積は13.412haで、全国第2位を占める。平成17年における竹材生産量は163千束で、そのうち真竹は141千束を占め、全国第1位の生産量を誇る。近年、生産量は減少傾向にある。真竹は、造園・建築分野、遮断機、海苔の養殖など様々な分野で利用される。

・工芸品分野に最低必要とされる竹材の量は、3000束程度である。

 

2.工芸品用竹の調達状況

・生産量第一位を誇る真竹は編組に適した竹で、別府竹細工の主要材料となっている。使用する竹は、3年生のもので、傷が無く、真っ直ぐなものが求められる。この他、用途に応じて、淡竹、黒竹、ごま竹、女竹なども用いられている。真竹以外は他の産地から調達を行っている。

・竹は、密生化すると、育ちが悪くなる、立ち枯れた竹の影響で傷ができるなどの問題が生じるため、間引きなどの管理をしながら伐竹する必要がある。最近は、山元の高齢化等により管理が行き届かない、伐竹の方法も変わってきている、製竹業者等の供給業者が減少等の問題から、生産量が減少し、悪い竹が入るようになってきている。質の低下(従来よりも竹が柔らかい等)が生じている。

 

3.竹の取引単位

・竹は、1束単位で取引される。高さ1.21.5mの竹の円周を測り、結束する竹の本数が決められている。全日本竹産業連合会の基準では、1束とは、5寸×7本、6寸×6本、7寸×4本、8寸×3本である。

 

4.環境問題

・真竹は、油抜き工程を経て使用される。油抜き作業では屑竹を燃やすため煙が発生する。最近は工場周辺に住宅が増え、近隣から煙公害のクレームが出てきている。

 

※大分県竹工芸・訓練支援センターについて

本センターでは、竹工芸産業の振興や発展を目的に、竹工芸の後継者育成を行う一方、竹材の高度利用・加工技術の研究開発、製品開発等に取り組んでいる。

(別府竹製品協同組合および大分県竹工芸・訓練支援センターへのヒアリング調査より)

 

別府竹製品協同組合 過去の調査データ

平成18年(2006年)

平成16年(2004年)

 

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【竹-2】真竹の製竹業者における生産・供給( ()竹本商店)

 

1.製竹業者における真竹の需給状況

・真竹の生産量は、平成23年頃と比較して5分の1位に減少している。

・真竹で需要があるのは造園用の小径竹で、供給不足の状況にあるため、小径竹を求めて竹林の伐採を行っている。中径(56㎝)、大径(7㎝以上)の竹については、需要に応じて必要量を供給できる状況にある。大分県の真竹は、京都の真竹のように管理されておらず、品質は低下している。

・竹材の出荷先は、主に建築・造園分野であり、伝統的工芸品に供給される竹材の量は非常に少ない。伝統工芸品分野への供給に関しては、地元以外への供給は少なく、栃木や長野に多少供給している程度である。

 

2.真竹の流通について

・竹材は、竹林農家から仲買人が伐竹集荷し、集荷された竹を仕入れている。仕入れた竹材は、油抜き加工、天日乾燥等を行い、需要先に出荷される。現状では、造園用の小径竹は売れるものの、建築等の他の分野は仕入れた竹をはけない状況にある。

・仲買人は、伐竹する人を数名かかえて仕事をしている。伐竹には経験が必要で、熟練者は3つの枝を瞬時に助け打ち枝打ちを行う(上下の枝)。また、伐採した竹は太さを見極めて結束するため、結束にも熟練が必要である。

・竹材の伐採は、エリアを決め、秋から12月頃までに、小径竹~大径竹に至る竹を一気に伐採し、夏場までの需要に応えている。そのため、製竹業者としては、どのような竹がどの程度必要となるか需要の見通しが極めて重要となる。

・製竹業者は経営が苦しく、どの業者もリストラなどを行っている。大きい企業でも従業員は56名で、23人の企業が多い。製竹業者の数は減少し、現状では20社程度である。実際に活動している企業は15程度と推測している。


図表4-4 真竹の流通経路

真竹の流通経路

 

3.伐竹における枝打ち作業の機械化

 伐竹する人の高齢化と後継者難から、10年先は人材確保が困難となる可能性がある。そのため、退職者を想定し、枝打ちの経験がなくても仕事が出来るよう、枝打ち機械の開発に取り組んでいる。

()竹本商店へのヒアリング調査より)

 

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【竹-3】京扇子に使用される竹の調達(京扇子団扇商工協同組合)

 

1.原材料の調達

 扇子に使用される扇骨は、全体の90%を滋賀県安曇川町の滋賀県扇子工業協同組合から、残り10%を地元の扇骨業者から調達している。安曇川町は、竹の扇骨産地として、全国生産量の90%を生産している。扇骨に京都で絵付けされた和紙を貼って、「京扇子」が完成する。

 

2.使用される竹材

使用される竹材は、昔は安曇川沿いの良質の竹材が使用されていたが、生産額が増えるに従い材料が不足し、中国、台湾からの輸入竹材の利用が増え、現在では輸入竹材が7割近くを占める。

京扇子全体としては、現状、中国、台湾の竹材の他、島根県、京都丹波地域の竹材が利用されている。国産の竹材は親骨に使用しているが、中骨は輸入竹に頼っている。中国産の竹材価格は上昇している。また、親骨等に使用される島根の竹材も、減少する一方、品質も低下し悩んでいる状況にある。

 扇骨に利用される竹の種類としては丹波の真竹が最上とされるが、入手難等から孟宗竹も利用されている。なお、中骨に使用される中国産の竹は桂竹で、真竹の一種であるが日本の真竹とは異なる。丹波の竹は、一時期花が咲いて全滅した。

 

<補足>

■桂竹について

昭和40年代から50年代にかけて日本のマダケが一斉に開花・枯死した時、本種の竹材が大量に輸入され、マダケの需要をカバーしたという歴史がある。

■扇骨の製作工程

扇骨の製作工程は非常に複雑な手作業になっており、竹材の裁断から仕上げまでは 大体34工程(親骨18工程、中骨16工程)である。 従って一箇所でまとめて作るのでなく数多くの分業になっている。

 

白干し

扇骨の「白干し」

 

(京扇子団扇商工協同組合へのヒアリング調査より)

 

京扇子団扇商工協同組合 過去の調査データ

平成18年(2006年)

平成16年(2004年)

 

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